Pasadena Roof Orchestra
Bild mit Bläsern Pasadena Roof Orchestra
"Rhythm Is Our Business"
John Arthy, founder of the orchestra, 1970
John Arthy, founder of the orchestra, 1970

カルトの誕生

1969年、パサディナ・ルーフ・オーケストラの結成年を振り返ってみよう。独自のスタイルをもった、本場のスウィング&ダンスミュージック・オーケストラが誕生した年。しかし素晴らしい才能が開花する一方、1970年にはビートルズ解散で別の才能が終わりを告げた、音楽シーンにとってはそんな時代であった。

1969年は、歴史上でも様々な出来事があった一年である。ニール・アームストロングが人類初の月面着陸に成功、ワシントンでは25万人がベトナム戦争に抗議の声を上げ、サッカーの王様ペレがプロとして1000本のゴールを達成していたその頃、マンチェスターでは、パン職人のジョン・アーシーが運命の発見をする。

当時、パン屋と情熱のミュージシャンという二足のわらじを履いていたアーシーは、ある日、マンチェスターのとある屋根裏部屋で数十年分の埃の山の中、スウィング&ダンスミュージック、1000曲を超えるまさに過ぎ去りし全盛期の頃のオリジナル・アレンジの楽譜を発見する。その中には、『踊るリッツの夜』や『Minnie The Moocher』はもちろん、なんと彼のお気に入り『Home In Pasadena』もあるではないか。彼は自分の目を信じる事ができなかった。そもそも20年代・30年代のダンス&バンドミュージックのファンだったアーシーは、この出来事に感銘を受け、友達のミュージシャンたちとパサディナ・ルーフ・オーケストラを結成。自分はベースとスーザホーンを担当し、バンドリーダーの役目も引き受けた。

初舞台は1969年11月3日。コンサートは大盛況で、その後の成功への第一歩となった。

1974年、広告業界に勤めるひとりのジャズファンがライブで彼らの音楽を耳にする…

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